★1.新学習指導要領と「総合的学習の時間」の説明

1−1文部科学省の新たな取り組み

『新学習指導要領』
     2002年(平成14年)度から小中学校で実施された新学習指導要領(平成10年度改正)をクリック>一番下にある、新学習指導要領パンフレット(保護者向け)を選び、再びクリックしてご覧頂きたい。
  新学習指導要領パンフレット(保護者向け)では、学校と地域と家庭が一体となった新しい教育を提案、説明している。
「 完全学校週5日制」(又の名を、ゆとり学習と呼ばれる)制度の導入、「絶対評価」すなわち(10段階、5段階評価ではなく)調査書・内申書の重視、「総合的な学習の時間」の設定が大きな特徴である。
その他、学校を地域に開放するという新提案も含まれている。詳しくは新学習指導要領(平成10年度改正)をクリック>「改正のポイント等」を参照いただきたい。

『総合的な学習の時間』(以下、総合学習)
<「総合的な学習の時間」の取り組み姿勢>
文部科学省作成の  −全国の学校の皆様へ−「総合的な学習の時間」応援団のページ をごらん頂こう。各府省庁・関係団体等において実施している学校の教育活動に対する様々な支援の内容、連絡先等を紹介している。現場の教師にとって、総合学習とは、今ある授業の予定と準備、課外活動、学校行事と運営など激務の上の新たな課題である。文部科学省としては、学校ごと、教師ごとの独自案による『総合的な学習の時間』を展開させたかったようだが、人的・時間的な制限が当然のことながらあった。 そこで、国際理解、環境、福祉・健康などについて各府省庁・関係団体等に要請したのがこの一覧表である(日本エスペラント学会は現在まだ登録されていない)。


<「総合的な学習の時間」とは>

(1) 自ら学び、自ら考える力の育成 (2) 学び方や調べ方を身に付けることをねらいとした授業が展開されます。この時間のねらいは、子どもたちの“生きる力”を育てることです。
国際理解、情報、環境、福祉・健康など従来の教科をまたがるような課題に関する学習を行える時間、であり、●体験をとおした学習 ●調べ方を身につける ●学習地域の人々の参加による学習 などを通して、各教科等の学習で得た個々の知識を結び付け、総合的に働かせることができるようにすることを目指しています。子どもたちは自分で課題を見つけ、考え、判断し、問題を解決していく力を身につけていきます。 (−全国の学校の皆様へ−「総合的な学習の時間」応援団のページ、 右肩にある『「総合的な学習の時間」とは』より)
最後に参考としてエスペランティストの見地から見た総合学習を紹介しておく。橋口 成幸氏HP「学校教育(総合学習)と 国際語エスペラント」>エスペラント語学習がつくる新教育

1−2地域との連携、学校の開放化
地域や学校、子どもたちの実態に応じ、学校が創意工夫を生かして特色ある教育活動が行える時間 (−全国の学校の皆様へ−「総合的な学習の時間」応援団のページ、 右肩にある『「総合的な学習の時間」とは』より)とも書いてある、総合学習。しかし実社会では、大阪府池田市での国立大阪教育大学付属小学校での「包丁男乱入事件」が起こり、多くの学校は校門を閉め、外部からの来校者を厳しくチェックした。また、明治より始まった旧来の締め付け式学校経営は、そう簡単には治るものでもない。学校と旧知の仲の、自治会からの推薦を持って地域の名のある人が学校外講師になってみたり、PTAの人的協力を求めたり、激務にもかかわらず、学校教師、自分たちだけで総合学習を行おうとしたり、さまざまな苦慮がある。予算も自治体によって様々であり、特に国際理解=英会話授業、を求めている保護者が多いようだが、実際問題としては、ネイティブスピーカーの英会話講師に出せるほどの予算はどの学校にもあるわけではない。 教育委員会を通じて派遣されているALT(ネイティブスピーカーの英語補助教員)は市全体の講師であるため、ひとつの学校にかける時間はごくわずかだ。学校側としても講師集め・講座内容に四苦八苦しているのが現状だった。

1−3エスペラント語出前授業と「一中デイ」講座への参加団体の一覧
☆☆はがき「総合的学習の時間にエスペラントがお手伝いできます」(クリックするとご覧いただけます)を西多摩エスペラント会は、2001年5月と2002年5月、青梅市内の全小中高等学校30校に発送した。そして、新学習指導要領の全国一斉開始の前年度、2000年度(平成13年度)、東京都青梅市立第一中学校(以下、青梅一中)の前・教頭、岡崎美昭氏(現・田無市中学へ転出)から「一中デイ」授業依頼の電話を2001年5月、ゴールデン・ウィーク明けに受け取った。青梅一中は、研究推進協力校指定を昭和62年に文部省・青梅市から受けている関係から、平成9年度より、ボランティア教育の在り方について研究を深めてきた。いわば、総合学習の市内モデル校であったのだ。

青梅一中での「総合的な学習の時間」は、「一中デイ」という名で展開している。保護者や地域の方の指導や参観(参加)を求め、地域に対しての学校開放としても有効な手段となっている。「青梅市内外の諸機関との連携により、国際的ボランティア活動や海外での生活の様子、国内に住む外国籍の方々のお話や料理体験など国際理解・国際協力についてご指導いただき、ふれあいを深める。」(青梅一中学校要覧より)という教育方針である。

生徒500人は希望する講座へ年間通じて参加、1年生から3年生までの縦割り、90分授業が「一中デイ」全講座に共通する条件である。「一中デイ」講座は、すべて一般公開し、講師は無償で、通年で複数回、縦割り編成の生徒を教える。講師申し出の人数を学校側がクラス編成。2002年度実績としては、全18講座(3系統/「ボランティアを考える日」全3講座・「国際交流を考える日」全6講座・「地域とのふれあいの日」全9講座)からなる。エスペラント語講座には、2001年(平成13年度)と2002年(平成14年度)の2年、我々は携わっている。講座詳細は「青梅一中での一中デイ講座一覧」を参照されたい。

1−4エスペラント語での関連説明記事(KLARIGO DE NOVA KURSO KAJ SINTEZA LERNADO DE PUBLIAKAJ LERNEJOJ)
☆ブラジル国でのUK-87=第87回世界エスペラント大会/分科会「学校の日」報告原稿〜ALE(教職員エスペラント協議会) 堀泰雄さん報告
☆LJ「ラ・ユヌーロイ」(日本青年エスペラント連絡会の会報)2003年3月号掲載済みの原稿 サーノ記