Subject: 納税を終えて・・・
Date: Tue, 29 Apr 2003 04:34:59 -0400

毎度BCCで失礼いたします。
少しごぶさた致しましたが、お元気でしたか?

さて、去る4/15は、2002年度の所得税申告とそれに伴う納税の〆切日でした。
最後まで「いやだ〜、払いたくないよ〜!」とじたばたしていた私も、
〆切当日、ついに観念してニューヨーク州および米国国税局宛ての小切手を切り、
ポストに投函しました。脱力感と、ある種の敗北感のようなものに襲われました。

「私のような貧乏人から搾り取った血税を、この国はまた
トマホークや地雷や劣化ウラン弾に変えるかもしれない。」
「戦争反対を訴えてきた当の私が、『納税』という最も即効性のあるかたちで
アメリカの政策を強力に支援している。嗚呼、何という言行不一致。
私って一体・・・?」 etc, etc.
今年は、納税者の多くが、大なり小なり
私と同じような気持ちを味わったのではないかと思います。

仕事仲間のドイツ人も言っていました。
「福祉や教育に使われるなら、少しくらい高い税金だって喜んで払うよ。
でも、このサッチャ・ストゥーピッドな(あまりにも馬鹿げた)
戦争を自分が支援するなんて耐えられない。国に帰りたいよ。
実際、嫌気がさしてドイツに帰った友達も何人かいるんだ。」

米国市民の間では、「納税を合法的に拒否する方法」などというメールが
数ヶ月前からひそかに飛び交っていたようですが、外国人である我々は、
税金を納めなくなったらたちまちアメリカにとって無用の長物と化し、
即時強制送還を言い渡されても何も言えない日陰の身なのです。

仕方ない。払ってしまったものは払ってしまったもの。
今さら返してくれとは言えません。
だからせめて、自分の払ったお金が、社会の届くべき場所へ届くよう、
お上を監視し、納税者の声を伝えるくらいのことはしておかねば。

そう思う人は、今日の夕方、ワシントンスクエア公園に集合です!

■ニューヨーク市の予算カット反対パレード
BOMBS AWAY... OUR CITIES PAY
March Against the Budget Cuts
日時:4/29(火)午後4:30PM
場所:ワシントンスクエア集合、その後シティホール(市庁舎)まで行進
詳細:http://www.unitedforpeace.org/article.php?list=sub&sub=31

国際法も国連決議も無視した違法な戦争のために、莫大な予算をつぎこんだ米国。
ニューヨークはまぎれもなく、そのとばっちりを最も受けている都市の一つです。
もう、市民の精神的疲労も、市の財政も、限界をとうに通り越しています。
そして、限界を通り越した先には、開き直りがありました。
ブルームバーグ市長が、大幅な市の予算カットを発表したのです。
カットの対象は、公立学校、病院、消防署、市の公共部門など、
市民(とりわけ低所得者層)にとって生活の礎となる大切な分野ばかり。
軍備にはほとんど糸目をつけずに予算を放出する一方で、
911以降のトラウマやリストラの嵐と闘いながら精神的にも経済的にも
ぎりぎりの生活を送っている市民に戦争のツケを払わせる。
そんな国や市の方針に、納税者として拒否権を訴えるパレードです。

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さて、反戦デモやパレードは、しなくて良いならしたくはないものですが、
一度でも参加した人なら、そこに集まった人達がいかに楽しくクリエイティブに
自分を表現しているか、思わず感心させられたことがおありでしょう。
工夫を凝らした立体造形や色とりどりのプラカード、奇抜な衣装、
手作りバッジなどなど。そうそう、ラップとダンスで痛烈に政治を批判する
「ラジカル(急進的)チアリーダーズ」なる元気いっぱいの女学生の一団もいました。

こうした独創的な反戦表現を(プラカードなどのサイン類を中心に)
集めた展示会が開かれます。

■私たちが掲げたもの:戦争のサイン/平和のサイン 
"What We Carried: Signs of War/Signs of Peace"
日時:5/1(木)〜5/10(土)
オープニング:5/1(木)5:30〜7:30PM
場所:Martin Luther King, Jr. Labor Center
Gallery 1199, 310 W. 43rd Street (between 8th & 9th Ave)
詳細:http://www.bread-and-roses.com/signs.html

楽しく反戦、だなんて、不謹慎だと思う方もおられるでしょうが、
私は、暗黙の言論統制が敷かれ、言いたいことが言えなくなり、
表現の自由やアートが制限されること(「イマジン」が歌えなくなったり)が、
戦争の最も恐ろしい側面の一つであると常々感じているので、
楽しく、クリエイティブな姿を見せつけることは、
それだけで立派な反戦運動だと考えます。

私が翻訳者および持ち手として手伝った、例の「14カ国語の反戦バナー」も、
もちろん出品されます。よろしかったらお運びください。

では、また、近いうちに・・・!
Peace.
Always,
Maki